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こんなことしたゾ!

ここでは皆様やえだまめが、現地にて体験したレポートをご紹介してゆきます。皆様も自分は現地でこんな体験をしたといったような発表したいレポートがありましたら、是非投稿お待ちしております。
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テレビ福島シーラカンス大調査プロジェクト−空軍小型機からの空撮レポート
写真 えだまめエンタープライズ提供(転載をお断りします)
機内
電話は突然かかって来た。
ゴールデンウィークの始まる直前の週だったと思う。電話は福島テレビのプロデューサー、佐藤さんからだった。

他で手配済みだったはずのヘリコプターが何らかの理由で飛ばず、空撮が出来なくて困っていた彼ら。藁をもつかむ気持ちでえだまめに電話してきてくれたのだと思う。それならここで一肌脱がねば!とあらゆるところに電話をかけまくってコネをあたってみたが答えは全てNO。

それで分かった事だが、どうやら前回のテレビ朝日「素敵な宇宙船地球号」で使用した警察のヘリは現在ジャカルタに行ってしまっており留守。ビトンにもう一機あるかもしれないというので早速そちらにもあたってみたが、結局北スラウェシにあるのはこの警察所有のヘリ一機だけなのだという。

それでは飛べればよい、というこで、最後の望みをこめて空軍のコネをあたってみたところ、「ヘリはないが、小型飛行機ならある。」という返事。

料金を聞くと当然ながら”べっらぼう!”に高い金額ウン十万をふっかけてきた。誰がこんな金額で飛ぶんだよッ?!と思い、「ア、そ、ならいいです。」といった調子ですぐに電話を切った。
シーラカンス大調査が行われたメナド・トゥアの海
シーラカンスの発見されたメナド・トゥア島 50年後に沈む?モンテハゲ島
カメラマンを命綱で支えるクルー えだまめ自宅上空
メナド バフーモール上空 ブナケン島のブナケン村

せっかく飛ぶものを見つけたけれど、あまりにバカらしい金額、やらないですよね、と確認だけするつもりで佐藤プロデューサーに連絡した。
大抵のことなら値切ったりが可能なこの国でも、ことこういった件に関しては彼らも一攫千金を狙う分しぶとく、交渉してもあまり埒が明かないことが経験上わかっていたからだ。

佐藤さんも電話の向こうでぶっ飛んでいたに違いない。 ところがしばらくの沈黙のあと、
「少し考えさせていただきます。」

思いがけない返事にえだまめはえらく慌てた。空軍のコネクターのふっかけぶりに、ほとんど呆れて、「じゃあ、いらねーヨ。」って感じで電話を切った後だったからだ。
今さら「ちょっと考えさせてもらってもいいですか?」と低姿勢でコネクターに電話するわけにもいかず、取材班からはっきりした返事をもらうまで、沈黙を続けるしかなかった。

数日後、取材班から再び連絡が入り、「やはりどうしても飛びたいがこの値段でやって欲しい」と予算の限界を告げられた。かなり思い切った値切り金額ではあったが、それでも高いことに変わりはない。まあ自衛隊などとも違う、ある一国の空軍の飛行機をチャーターしようってんだから安いわけないし、借りられる事自体すごいことなんだろうが、ネゴシエーターである私達にとって頭の痛い金額であった。
ところが重い受話器をとりあげて空軍コネクターに限界金額を告げたところ、奇跡は起こったんである。OKという返事が来てフライトが決行されることとなった。数日間のこちらの沈黙がかえって効力を発したようだ。

          

フライト決行は日曜日になった。日曜日といえば、教会のミサのあと、男達は集まって昼間から飲んだくれるのが一般的習慣ともいえるこの日、本当にフライトクルーは来るのか?という私の心配をよそに、空軍の飛行場には既に整備されたとみえる小型飛行機が格納庫外に出されていた。ここでの撮影は×。

パイロットとの打ち合わせの時点になって、カメラマンの方が、「これって(命の)保障とか有りなんですか?」と私に聞いてきた。「ここはインドネシアです。残念ですがそういう保障はありません。命の惜しい方は搭乗されないほうがいいと思います。」
無責任に聞こえるかもしれないけどそれがここでの現実。はっきり告げるしかない。

そう言うえだまめも、7席あるシートに空席が出たので便乗させてもらう。
が、ちょっと待てよ?!ヘリとは違い、小型飛行機の座席の窓は一切開けられないガラス窓である。 この小型飛行機からの撮影するには、搭乗口の扉を開けっ放しにしないと撮影が不可能。なんと、カメラマンの方には正真正銘、命がけフライトである。現地通訳のマキシ、福島マリン水族館の方、潜水隊員の方、佐藤プロデューサー、遠藤カメラマン、えだまめの総勢6名で乗り込む。

誰が希望の方向を彼らに指示するのかというパイロットからの質問に、通訳のマキシをさしおいて、遠藤カメラマンからいきなり通訳を手伝うように言われる。タダ乗りは許されないらしい(笑)。 既にヘリではやっていたものの、パイロットが強面なのでちょっと緊張。コーパイロット(副操縦士)からマイクのついたヘッドホンが手渡され、いざ出発。

ヘリほどの不安定な揺れは感じず、機体はあっという間にメナド上空をあとにし、ぽっかりと海に浮かぶメナド・トゥア島を目指す。

座席についたままでは使える撮影ポジションにならず、遠藤カメラマンは開けっぴろげの搭乗口に立て膝ついて体とカメラを少し外に出す形での苦しい姿勢を余儀なくされた。当然座席のシートベルトは使用不可。フライトクルーが遠藤カメラマンに巻きつけた命綱を後ろから持って支えているのだが、なにしろ搭乗口ドア全開のため、外からの強風でカメラごと機内に押し戻される勢いは想像以上に強く、遠藤カメラマンは撮影に相当な苦労を強いられていた模様。

そんな彼の苦労とは裏腹に、パッセンジャーたちは意外に安定して揺れない飛行機からの極上の景色を味わっていた。天気の良い干潮時のリーフはこうして高いところから見ると、更にその美しさが紺碧色をした海とのコントラストを際立たせ輝いていた。上空からしか拝めることのできない”絶景”である。

えだまめも、遠藤カメラマンからの細かい指示をパイロットに告げながらその”絶景”を堪能させてもらう。とくに普段なかなか見ることのできないモンテハゲ島の上空を飛べたのは感激だった。50年後には水中に沈む、と言われているこの島。なるほどそこらじゅう水路だらけで、かろうじてマングローブだけが水面に浮いているように見えなくもない、大きな湿原地帯のようであった。

          
 
今回の空撮のメインである、シーラカンスの大調査を行ったというメナド・トゥア島にはどうしても撮りたいポイントというのがあったわけだが、どういうわけか、そこの上空だけ乱気流が発生しているらしく、そこを目指したルートでつっこむと、機体が大きく揺れる。なぜかそこだけ揺れる。ここだけは撮らせんぞ〜というばかりにそのポイントだけ揺れてしまうのである。撮影はなんとかできても番組上では使い物にならない、と遠藤カメラマンが悔しそうにぼやく。

ただやはりヘリと違って小回りが効かないため、同じポイントに戻るにはかなり大きく旋廻せざるを得ず、時間制限内に予定の場所を全部を回れるのか、料金のこともあるので気が気ではなかった。それでもパイロットはこれでもかというほど頑張って何度も旋廻、チャレンジしてくれたのだが結果は同じだった。

悔しいが時間も迫っているのでそこはあきらめ、シラデン島、ブナケン島の上空に向かう。ようやくえだまめの我が家も見えて来た。もしやMyダーリンがバルコニーで手を振ってはいないかと目をこらしてみたが、誰もバルコニーには出ていなかった。おりしもゴールデンウィーク真っ最中。満員のゲストで、手を振っているどころではなかったらしい。

重要ポイントがうまく撮れなかったせいもあってか、機内には心なしか重い空気が流れていたので、「アレ、、あそこ! あそこがウチですゥ〜ッ!」と場違いに叫んで知らせる気力も失せ、皆と同じくおし黙って一人我が家の屋根が通り過ぎて行くのを見送った。

あっという間に約束の時間が近づき、メナド上空に戻ってくると、なんとこれが揺れる!時々くる大きな揺れに「ワアッ!」と声が上がることもあった。ここで落ちたらしゃれにならんなあと思い、目は空軍の飛行場を探し始めるが、機体はまだ普段車で走りまわっている見慣れたメナドの街の上。

つくづく土地の使い方がイマイチよくわからない大型モールが海沿いに連立しはじめ、あちこち建築ラッシュ。いつものことだが、不思議と景気のやたら良さそうなメナドのこの経済力はいったいどこから来るのだろう?という疑問が頭をかすめているうちに風景が「グッドモーニングベトナム」さながらの椰子林に変わり、空軍の飛行場に無事ランディング。

ここでようやく無口で強面のパイロットから写真撮影のお許しが出た。こちらの指示通り、プロデューサーのほうから各クルーにもスマートにチップを渡していただき、思わずもれる彼らの笑顔を見てようやく場がなごむ。無事生還?したことを再確認した一瞬となった。

佐藤プロデューサーからの手書きレター 生還できて良かった〜?!ホッとした表情の集合写真 番組のDVDジャケット
佐藤プロデューサーからの手紙 無事生還?!ホッとした笑顔で記念撮影 送って頂いた貴重な番組DVD

後日、取材班プロデューサーである佐藤さん(集合写真左の女性)から、番組のDVDと共に大変ご丁寧にも手書きのお手紙まで頂いて感動!有難うございました。

いろいろあったものの、遠藤カメラマン(集合写真右端)も含め、おりしもテレビ朝日で「ポカポカ地球家族」でブナケン島の我が家の番組放送終了後、調査団の深海潜水隊員である吉村隊員からもメールをもらい、皆今ではメナドとブナケン周辺の海の魅力にすっかりはまり?!次回の取材にも是非同行したいと強く希望されている様子。果たして実現なるか??

次回、もし現地で再会した場合はもう宴会は避けられませんなッ。(笑)




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