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発見!エコロジー

ここでは島に残る自然、街中に残る自然について
発見したことなどについてレポートします。

 島の自然 ブナケン島で発見!”タルシウス”
ブナケン・チャチャ・ダイブロッジの裏庭にいたタルシウス

なんと、ブナケン島にてタルシウス発見のニュース!

以前からうちのスタッフに「いるよ、いるよ」と言われていたあの、スラウェシ固有種の動物のひとつで、親指サイズ、世界最小サルとして有名な「タルシウス」が、ブナケン島にあるブナケン・チャチャ・ダイブロッジのダイニングエリアの裏庭をわずか数メートル上がった竹林に群れているのをこの目で見てしまいました。

日本名では”スラウェシメガネザル”と呼ばれるこの「タルシウス」、このあたりではスラウェシ本島側、メナドとは反対側にあるビトンという街の北にある、タンココ国立自然公園と、そのすぐ隣にあるグランドナエムンドンの動物園にしか住んでいないものだと言われております。

従って、ツーリストのみならず現地に住む外国人なら誰でもそれを一度はタンココ公園に見に行ったりする、本島側の観光の目玉ともいえる、大変珍しい生き物であり、有袋類のコアラと同類にあたるクスクスと同じく、夜行性で人目につきにくい動物なのです。

前からうちのスタッフには「すぐ裏に出るよ。」と言われており、いちどスタッフに呼ばれて実際ちらっと探しに行ってはみたものの姿を見ることはなく、島の森の夜はとにかく墨のように真っ暗だし、いるわけがないと決め付けていたところもあって、「さっきはいたんだけど…」というスタッフに、「またァ…かつごうとしてない?」ってな感じで、それ以上暗い中やぶ蚊に刺されながら歩き回って探してみようなんて気にもなりませんでした。

クスクスなら数年前にスタッフが一度捕まえて見せてくれたこともあったし、実際に彼らの声がしてライトで照らすと、光に反射した彼らの赤い目がキラキラと見えるので、ロッジ近辺に来ていると、ゲストにも教えてあげたりすることはできるんですが。

でもこの日は違っていました。比較的信頼できる?スタッフのフィアン君がかなりエキサイティングな顔して、「いるよ、彼らがいっぱいいる!」って言うんです。この”いっぱい”という言葉に、さすがの私も心が動かされました。重い腰を上げ、暗い闇の中、裏庭を上がっていく彼のあとをついて行き、彼のライトが指す方向に懸命に目をこらしてみました。

「あっ…。」 ホント、いたいた。夜それほど視力のよくない私さえ、少なくとも3匹は目撃しました。顔の面積の半分くらいを占める大きな目。長いシッポ。それを使ってピョンピョンと飛ぶように枝から枝へ移動する毛むくじゃらで小さな動物。間違いなく、あのビトンで見た「タルシウス」でした。しかも親指サイズと言われる小さな体の割りに、ものすごく大きな声で鳴くんですよ、これが。

この鋭く大きな鳴き声は以前にも頻繁に別のコテージの部屋近辺でも聞いたことがあり、移住して以来ずっと、夜行性の”パニキ(こうもり)”の声だと勝手に解釈していたし、その声のする木の上から何かがバサッと落ちてくるような音を聞いても、”パニキが食事中”くらいにしか思っていませんでした。

村の人はたかが”サル”ということで大して気にもとめていないのか、私が改めてタンジュンパリギ村の村人に尋ねてみると、「うん、いるよ。捕まえて売れば観賞用として高く売れるしね。」なんてアッサリした返事。
足のあるものならテーブルと椅子以外は全て食するミナハサ人、コアラと同類のクスクスすら、彼らの大事なプロテインとなりえるこの島の人々の生活にとっては、「タルシウス」も単なる収入源のひとつに過ぎないのかもしれません。

ちなみに本来この国の法律では「タルシウス売買」は違法行為にあたるものの、そこはインドネシア。市場あたりではたまに売る人が出没するみたいだし、私も実際いっぺんに7匹買って飼育しようとしたことのある駐在員の人からその苦労話を聞いたことがあります。なにしろ「タルシウス」のエサはバッタなどの昆虫、しかも生餌。体の割りにムシャムシャ大量に食うため、ご本人は毎日彼らのバッタ捕りに大変だったとか。彼のその姿を想像すると実に楽しげだけれど(笑)、一応違法にあたるので念のため。

いずれにしても国定記念動物ともいえるこの「タルシウス」。
チャチャの裏庭で見れるとなっては、せっかくのタンココ国立公園へのエコツアーが今後売れなくなってしまうではないか、と一瞬この”大発見”の公開を躊躇したほど、海だけに限らないブナケン島周辺の自然の豊かさにはつくづく目を見張るものがあります。

派手なものは何も無いけれど、贅沢なほどの自然が今でも豊かに息づく島、ブナケン島。今後もブナケン島滞在ファンはますます増えていくことでしょう。

30 October 2005 ブナケン島にて


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